みそ汁じいさんの歯ぎしり

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白いごはんの味

4月22日から13日間、りんくう総合医療センターに入院しました。両肺に水がたまり、足がパンパンにむくんで、心臓がうまく動いていませんでした。食事のとりすぎ、特に塩分のとりすぎがまねいた事でした。

病院での食事は、1日たんぱく質60g、カリウムをおさえたおかず少量、水分1ℓ、塩7gでした。ごはんは1食200gでした。

僕の心臓にはペースメーカーがうめこまれており、左の腎臓は固く萎縮して用をなしていません。医師からは、このままでは腎透析になると言われています。13日間の入院で体重は71㎏から61.8㎏になり、体調はおどろく程良くなりました。

人の健康は食べ物によって作られるのだと改めてわかりました。1日塩7gの食事がどんなものか、身をもって知ることができました。退院から3か月たった今日の体重は62.5㎏です。はめをはずして食べてしまうこともありますが、おおむね病院での指導を守っています。

この間一つ気づいた事があります。ごはんはそれだけで味わうのが一番おいしいということです。

いしじの利用者さんYさんは食事の時、おかずとみそ汁を先ず食べます。それがすんでから、ごはんだけをおいしそうに食べます。Yさんの味覚のするどさは、10年以上も居酒屋のオーナーシェフをしていた僕の舌をはるかにこえていたんだなと思いました。これからは一食一食を大切に味わいながらいただこうと思います。