4月3日木曜日、樫井グラウンドでお花見をしました。
少し肌寒いような時間帯もありましたが、おおむね過ごしやすい気候で、ほぼ満開の桜の下楽しく過ごすことができました。カラオケ機器もグレードアップしたので、これまでに比べると音響がよくなって、歌っている方も聴いている方も楽しさが増したのではないかと思います。
カラオケ以外にも、ボール遊びやバドミントン、散歩、桜の花の写真撮影など、皆さん思い思いの時間を過ごしました。ちなみに、お弁当はお花見用のものを特別に作ってもらっています。現地に配達までしてくださった香蘭給食さん、ありがとうございました!
いしじのみそ汁じいさんとの会話で「願はくは花のしたにて春死なむ その如月の 望月の頃」という西行の歌が話題にのぼりました。「願わくは春の満開の桜のもとで生涯を終えたいものだな、2月の満月の頃(お釈迦様の入滅の頃)」という意味です。如月の望月の頃とは現在でいえば3月の末頃であり、まさに今のあたりのことを指しているようです。そして実際に西行はそのような時期に亡くなったといわれています。
桜には、春の訪れや華やかさ軽やかさだけではなく、悠久の自然、人間のはかなさ、無常の世など、見る者につよく想念をかきたたせるものがあるのでしょう。今回のお花見でも何人かの利用者さんが桜の写真を撮ったり、手で触ったりしていました。
このグラウンドでお花見をするのも10年以上が経ちます。
「散ればこそ いとど桜はめでたけれ うき世になにか 久しかるべき」
散るからこそ桜は美しい。この世の中にいったい何が永遠に続くというのだろうか(いや、ないだろう)。という意の歌ですが、そのような趣を感じる一方で、皆さんの姿を見ていると、来年も、再来年も、元気で変わりなく、こうしてお花見をすることが続けばいいなと思いました。
参加された皆さんお疲れさまでした!