歴史館マルシェに参加しました

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 前回告知させていただいた田尻歴史館様主催の「歴史館マルシェ」というイベントに参加してきました。

 今まで近くを通り過ぎるくらいだったので、きちんと歴史館を訪れるのはこれが初めてのことです。門を抜け、手入れの行き届いた植木や玄関へと続くタイル張りのアプローチを進むと、歴史館というだけあって年季のはいった外観の建物があります。

 敷地はとても広くてしずかです。あたりには現代的な建造物が所せましと並んでいますので、それらとの対比の中でより際立った空間となっています。館内に入ってみると、当時のアール・ヌーボーやアール・デコ様式の建具や調度品がそこかしこに目につき、一方で茶室や床の間などがゆったりと配置されていて、華麗さと素朴さ、大胆さと繊細さが同居する和洋折衷の趣を感じることができます。ちなみに、いしじのブースは和室の一画だったのですが、床の間の一見わからないような部分の天井は趣向を凝らしたアーチ状につくられていました。細部を観察すると、そのようなさりげない工夫が随所に見られ、さすが有形文化財だなと感心します。

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 もともと歴史館は、地域の発展におおきく貢献された谷口さんという方が、大正12年頃に別荘として建造した建物だということです。大正12年というと関東大震災があった頃であり、大正ロマンや大正デモクラシーといった大きな文化の動きがあった時代です。時代のながれに思いを馳せるとずいぶん昔のことのように感じますが、100数年という年月は人類史いう文脈からするときっとまだまだ最近のことなのでしょう。ただ、今回いしじが展示販売をした陶芸という分野でいうならば、およそ1万数千年~2万年前から人間は陶芸とかかわってきたといわれています。

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 さて、そんな歴史館でイベントがあったわけですが、いしじは告知通り陶芸作品とタオルの展示販売をしました。利用者さんやご家族の方、地域の方々など多くの方に来ていただき、盛況に終えることができたのではないかと思っています。

 いしじは2013年に設立した事業所ですが、今回、田尻歴史館の方にお声がけいただき、初めて田尻町でのイベントに参加しました。地域に根ざした福祉サービスという在り方が問われている昨今、このようなイベントで地域の方々との交流をしたり、いしじのことを認知してもらう、ということは私たちにとってとても貴重な機会となりました。これからも地域とのつながりを大切にしていきたいと思いますので、皆さまよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、歴史館スタッフの方をはじめ、関わってくださった全ての方に感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

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田尻歴史館